高見の家、屋根が張られました。
冬季の雪下ろしが安全に行えるよう、かなり緩やかな勾配です。
ガルバリウム鋼板S&W工法なので緩勾配でも確実に防水可能。
そして今日、構造躯体の金物検査を実施。
外部の建築士による入念なチェックが入ります。
一部、釘の打ち直しを行い、合格です。
その後、外壁下の防水シートを張っていきます。
職人の間では通称“タイベック”と呼ばれ、昨今の木造住宅には欠かせないものです。
壁体内の水蒸気を“透湿”して外部に排出し、
外部からの雨水に対して“防水”する。
正式名称は“透湿・防水シート”。そのまんまですね。
レインウェアのゴアテックスみたいなものです。
汗は外へ逃がして、雨水は中に入れない。蒸れないし濡れない。
そんな大切な役目があるシートなので、施工精度が命。
もちろん外部検査の対象になっている工程です。
平沢大工が気合いを入れて張っていきます。
下の写真をご覧ください。
某サッシメーカーの施工講習で会得した小技。
一般的にタイベックシートはタッカー(ホチキス針)で張り付けるのですが、
横打ちか縦打ちかで止水性能が大きく違うんです。
横よりも縦の方が水の切れが良いので、縦打ちが理想的。
メーカーの方に、比較試験を目の前で行ってもらいましたが、
確かに縦の方が水漏れしませんでした。
些細な部分ですが、こだわってます。
自己満足の世界かも知れませんが・・・
現場の様子(高見の家)
2012.04.02 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士