大恭建興

現場の様子(学校町の家2) その二

2025.07.22 / 家づくり

参議院議員通常選挙。

先日、アオーレ長岡で清き一票を投票してきました。

たかが一票、されど一票。

私、若い頃は

「たかが一票入れたところで世の中は何も変わらない」

と選挙を軽視していた節がありますが、今は少し違います。

日本の未来を担う若者こそ選挙に行くべきです。

あなたの一票が世の中が変わるはず。きっと。

“学校町の家2”

地盤調査の結果は地盤改良。

まずは地盤改良工事からスタートです。定番の環境パイルS工法。

防腐防蟻処理された木製パイルを打っていきます。

メリットとしては、間伐材の再利用ゆえに環境負荷が低く、

将来的な撤去も一般的な工法(湿式柱状改良)と比べると容易なところ。

地面に専用オーガーで下穴をあけてから圧入。

今回は長さ5mのパイルを37本。足元をガッチリ固めます。

続いて基礎工事です。

定番の地中梁方式一体打設ベタ基礎。漢字多いな。

掘削 ~ 砕石敷均し ~ 防湿シート敷設 ~ 捨てコン打設 ~

外型枠組立 ~ 鉄筋組立 ~

基礎の配筋検査は自社検査&外部検査機関のダブルチェック。

コンクリートを打設したらやり直しが効かない部分ですから、

事後に 間違ってました! というのは許されない工程です。

図面通りになっているか?ルール通りになっているか?

しっかりと確認していきます。

配筋検査合格 ~ 内部型枠組立 ~ アンカーボルトセット ~ アンカーチェック ~

コンクリート打設です。

基礎スラブと立上りを一体打設するからコンクリートの打継がありません。

構造的にも頑丈だし、白蟻の侵入ルートも無くなります。

基礎断熱工法の家には一体打設ベタ基礎がおススメです。

養生期間を経て型枠解体。

地中梁方式なので基礎コンクリート内部の立上りが少なく済みます。

ゆえに床下暖房の暖気もめぐりやすく、温度ムラも最小限。

床下空間の点検や清掃が楽という工務店側のメリットもあったりします。

大きなジャンカやピンホールもなく、密実で美しい基礎が完成しました。

ここから大工工事です。

地面に近い部分の構造材は、防腐防蟻処理されたモノを使用。

木部の腐朽や蟻害を防ぎ、末永く健全な状態を保てるように。

長岡のような雪国では積雪荷重を2.0m以上で設計することが多く、

柱には鉛直方向に大きな力がかかります。

ちなみに一立米(1m×1m×1m)の雪は300kg程の重さ。それが2.0mなると600kg。

このお宅の屋根は80㎡以上あるので、600kg × 80㎡ ≒ 48000kg ≒ 48トン・・・!!

屋根の上にランドクルーザーが19台以上乗っているイメージです。狂気の沙汰。

そうなると柱が土台や梁にめり込む部位も出てくるんですね。

(柱の重さに負けて木が潰れるイメージ)

そんな時は下の写真のような金属プレートを柱下部に設置することで、

接地面積を増やして荷重を分散。雪国の設計では欠かせないアイテムです。

真夏の建て方作業。

炎天下を覚悟しましたが、初日は薄曇りで思ったより涼しい。

二日目は普通に炎天下でしたが、無事に上棟しました。

S様、おめでとうございます。

大工のみなさま暑い中おつかれさまでした。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

大恭建興に相談してみませんか?
突然の訪問や無理な営業活動は一切いたしません。
新築、リフォーム、住まいに関する疑問・質問などお気軽にお問い合わせください。
カタログのご請求や見学会の来場予約もお待ちしております。
ページ上部に戻る