大恭建興

現場の様子(長岡千代栄町の家) その三

2025.06.30 / 家づくり

先日のブログにて “週に一回は山に登る” と書きました。

三日坊主で終わるかと思いきや、これまた続いておりまして、

すでに5回も登っております。

なんと週一以上のペースです。

私、やればできる子なんですね!

自宅からほど近い三ノ峠山であれば、麓~山頂で往路70分くらい。

平日早朝に登って帰宅してシャワー浴びて、エクストリーム出社しております。

“長岡千代栄町の家”

オーブルデザインさん設計監理、ダイキョー施工の案件です。

高気密高断熱住宅も色々な作り方があるんだなぁ、と勉強させて頂いております。

上棟後、普段であれば耐力面材を張っていくところ、

今回はそれが無い仕様なので、柱や梁に直接付加断熱材(ネオマフォーム)を張っていきます。

ダイキョー仕様であれば外側に張る耐力面材を気密ラインとしますが、

オーブルデザインさんは室内側に張るポリエチレンシートを気密(防湿)ラインとする設計。

普段張っている耐力面材継手の気密テープは不要。

躯体外周部に気密処理を行う必要は無くて、作業工数は少なく済みます。

ネオマフォームのピンク色が屋内側から見えます。

ダイキョーの場合、耐力面材を張らないという現場がほぼ無いので、新鮮な光景です。

続いてタイベックシートを張っていきます。

これがいわゆる防水防風層となりまして、

役割としては雨水侵入防止と風の吹込み防止、そんなところです。

窓は当然、樹脂製トリプルガラス。

抜群の断熱性能を誇るシャノンウインドUFシリーズです。

それをインセットしているので、

サッシ枠が外壁(断熱材)に覆われる形となりフレームからの熱損失が軽減。

普通に設置(半外付)するより熱的に有利となります。

そしてさらにスゴイのが、サッシ自体の交換を想定しているところ。

構造躯体の寿命よりもサッシの寿命の方が短いと見越して、

窓の交換が容易にできる納まりとなっております。

熟慮というのはこういうことか。

外壁下地木材はクロス胴縁仕様。

通気層内部の連続性が増し、空気の淀み対策や通気量UPに繋がります。

これも一般的な木造住宅ではあまり見かけない、スペシャル仕様です。

壁内に高性能グラスウールを充填していきます。

外周部の壁はひたすらスジカイが入っているので、

断熱材を切り欠きながら隙間なく入れる必要があります。

この工程において大切なのは、大工の技量と気遣い。

基本的にダブルスジカイなので凹凸が多くて難易度高めですけど、

折田大工が隙間なくキレイに入れてくれました。さすがグラスウールマイスター。

続いて室内側にポリエチレンシートを張っていきます。

ダイキョー仕様であればここは防湿ラインですが、

オーブルデザインさんの設計では気密防湿ラインとなります。

隙間なくシートを張る という意味では同じなんですけど、

期待している役割が違うんですね。

ダイキョー仕様よりも気密テープの仕様部位が多く、

より確実に隙間を埋めるという意図を感じます。

天井はセルローズファイバー断熱材を吹き込み。

この上にポリエチレンシートを張って、石膏ボードを張って、いよいよ中間の気密測定です。

気密測定は自社では無くて、外部業者に依頼しています。

公平中立な第三者にやってもらった方が色々な意味でよろしいかと。

なんと、

室内側の気密防湿層(ポリエチレンシート)の押さえが無い状態で、

C = 0.1 cm2/㎡ となりました。

折田大工、グッジョブです。

素晴らしく良い数値なんですけど、

設計監理の浅間先生から「違和感がある」とお言葉を頂きました・・・

ネオマフォームの施工精度の高さが先生の意図と違う結果になった様子。

詳しく知りたい方はオーブルデザインさんのブログを御覧ください。

(たぶん一般の方々が読んでもよくわからないと思います。業界人向け。)

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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