大恭建興

現場の様子(陽光台の家) その二

2024.11.22 / 家づくり

先日、家族で長野県へお出かけしてきました。

11月も中旬だというのに紅葉はちょうど見ごろ。

地球温暖化の影響で秋が遅れているようです。

最近のマイブームである、生ワサビ。

やはり一度は本場をこの目で見てみたいと思いまして、

安曇野にあるわさび園へ行って参りました。

大王わさび農場。

水も空気も何もかもが透き通っていて、とても気持ちのいいところですね。

たっぷりの清水で健やかに育つわさび達を眺めながら、

ワサビに対する造詣を深める事が出来ました。

“陽光台の家”

長岡市内でもこのエリアは地盤が良いという話がありまして、

想定通り、地盤調査結果は改良不要の判定。

地盤改良工事が無ければその工事費もかかりませんから、これはありがたい。

やり方を設置して基礎工事スタート。

ベタ基礎 × 地中梁工法 × 一体打設 というダイキョー定番の基礎構造。

白蟻が入りにくく、床下暖房の暖気が巡りやすく、打継レスで高強度、そんな基礎です。

掘削 ~ 砕石転圧 ~ 防湿シート施工 ~ 捨てコン打設 ~ 外型枠組立 ~ 

鉄筋組立 ~ 配筋検査 ~ 

内部型枠組立 ~ アンカーボルトセット ~ アンカーチェック ~

コンクリート打設。

立上りと耐圧盤を同時に打設する 一体打設 であります。

バイブレーターという振動器具を用い、

生コンを流動化させて隅々まで行きわたるように施工するのですが、

それが足りないとジャンカや気泡となって現れ、見た目の悪いコンクリートとなります。

だからとにかくバイブレーターはしっかりと突きたいもの。

しかし一体打設の場合、

バイブレーターを突き過ぎると立上り部分の生コンが下へ流れ出てしまい、収拾がつかなくなる。

ここが一体打設の難しいところ。

バイブレーターが強すぎると収拾がつかず、弱すぎるとジャンカや気泡が出てしまう。と。

外気温や生コンの状態を見極めて、バイブレータを突くタイミングや程度を都度判断する、

職人の経験と勘が求められる工程であります。

そんな工程を経て、密実で美しい基礎コンクリートが出来上がりました。

地中梁工法だから基礎内部の立上りが少ない ≒ 床下暖房の暖気が巡りやすい

一体打設だから打継部から水が染み出てこない ≒ 白蟻の侵入経路が無い

ここから大工工事。

地盤に近い木構造部はホウ酸系薬剤を用い、防腐防蟻処理。

組み立てた後では処理できない部分(仕口や裏側)は事前に薬剤を噴霧しておきます。

天候にも恵まれて、順調に建て方作業が進みます。

クレーンと大工達が連携して柱や梁を組み立てていきます。

無事に屋根まで架かりました。祝上棟です。

Nさん、おめでとうございます。

お祝いの魚持って行けなくてゴメンナサイ。

木工事担当は小林棟梁。よろしく頼みます。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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