大恭建興

リノベ現場の様子(学校町の家)  その二

2024.10.09 / 家づくり

“学校町の家”

某大手ハウスメーカー製の住宅のリノベーションプロジェクト。

工事は順調に進行中であります。

内部の間仕切壁や天井が撤去され、鉄骨の骨組みがあらわになりました。

構造体には手を加えず、床や外周部の壁も基本的にそのまま活かすので、

解体工事はこの程度で完了です。

この状態から床、壁、天井に断熱材を内張りして断熱BOXを作って行きます。

古い配線関係はすべて撤去。

新しい電気ケーブルは天井裏を通して、照明やスイッチまで配線します。

天井はネオマフォーム30mm厚を二枚重ねて、計60mm厚となります。

普段の新築物件と比べると少し薄い?

この上には上階(屋内)があり、その部分が温熱的なバッファーとして機能するので、

この程度の厚みで十分という判断です。

適材適所、コストパフォーマンスの最大化を狙います。

鉄骨柱と天井断熱層の取り合い。

隙間を発泡ウレタン断熱材で埋めて、断熱欠損を最小限に。

既存床の上に45mm厚のポリスチレンフォームを張ります。

ダイキョーの新築案件で多用される手法です。床の付加断熱ですね。

床下地木材が無いので熱橋も最小限。

床を壊さないから撤去費用もゴミ処分費用もかからない。とても経済的で合理的。

リノベーション向きの手法と言えるでしょう。

さらに床下には元々の断熱材(GW10k 50mm厚)が入っているので、

そちらも少しくらいは断熱材として貢献して頂けるかと。

この上に床下地合板を張っていきます。

外周部の壁も床と同様に解体せずに、断熱材を室内側に張り付けます。

ネオマフォーム40mm厚。

壁内には既存のグラスウールが入っているから、それも断熱性能の余力となるはず。

しかしやはり断熱材はピンク色に限りますね。ひたすら暖かそう。

天井と壁には気密シートを張って気密化。

床下地合板の施工が終わったら、無垢フローリングを張っていきます。

あずみの松のオイル塗装品。

床断熱工法の床は足触りの柔らかな針葉樹とした方がベター。

冬場のヒンヤリ感が軽減され、体感温度も高まります。

24時間換気システムはローヤル電機SE200RS。私の自宅とおそろいです。

冬寒くならない、夏暑くならない、魔法の換気扇。

ついでに湿気も交換してくれるので冬場の乾燥対策にもなります。

新潟の夏冬を快適に過ごしたいなら全熱交換型の換気扇を入れましょう。

壁には胴縁を施工して、断熱材と石膏ボードの間に隙間を設けます。

ケーブル類を無理なく配線するための隙間です。

発泡スチロールのシート。

商品の梱包などに使われるあれですね。

何に使うかと言うと・・・

鉄骨柱の断熱に使います。

木造と違って鋼材は熱を伝えやすいため、

冬は冷えてで結露する可能性が高い。

安価にできる鉄骨躯体の結露対策であります。

大工工事は後半戦、内部造作に入ってきます。

最近、佐藤君が何やら新しい事に挑戦している・・・!?

3Dパースに寸法を記入して現場の職人に設計内容を説明しているようです。

「わかりやすい!展開図よりもいい!」と中村大工。

たしかにわかりやすい。

近い将来、二次元の紙ベース図面って無くなる気がします。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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