大恭建興

至高の内装仕上材~薩摩中霧島壁~

2024.08.20 / 家づくり

お盆休みが終わり、ダイキョーは昨日から通常営業となっております。

皆さまはどのようにお休みを過ごされたでしょうか。

私もしっかりとお休みを頂きまして、

墓参りに行ったり、買い物に行ったり、釣りに行ったり、バイクに乗ったり、

有意義に過ごすことが出来ました。

あえて予定をビッシリ入れなかったので、自分のやりたい事もやれたし、

休み疲れも無く良い感じ。。。余白や余裕って大切です。

また、連休中に住学番外編の見学会もあったりして。

SIA(石田伸一建築事務所)さんが手がけられた規格住宅を見学させて頂きましたが、

とっても内容の濃い建物でした。特に地産地消への想いが素晴らしい。

石田さん、ありがとうございました。

いい刺激を受けて、自分の仕事にも張りが出そうです。

さて、本題は内装仕上材の話。

住宅の内装に使われる材料で最もポピュラーな材料、

それはビニールクロスであることは間違いないでしょう。

施工しやすくて安価、色柄のバリエーションも豊富。

物事は表裏一体ですから同じようにデメリットも沢山ありますが、とりあえずそれは置いておいて。

ダイキョーではなるべくビニールクロスじゃない内装材を勧めておりまして、

珪藻土クロスと呼ばれる、自然系の壁紙をよく使います。

ビニールクロスに近い費用感でマットでヌリカベに近い質感が得られというのが大きなメリット。

上質な自然素材の雰囲気をリーズナブルに実現できるわけですね。

しかし、やっぱり、コテで塗った厚みのある本物のヌリカベには敵いません。

“関原南の家” では上質を追い求め、全面的にヌリカベを採用しております。

自然素材由来のヌリカベは色々な種類があり、

“珪藻土” や “しっくい” が一般的でしょうか。

皆さんも見聞きしたことくらいはあるかと思います。

ダイキョーでも時々使うヌリカベ材料です。

しかし今回はそのどちらでもない、少し風変りな材料を選定。

その名も “薩摩中霧島壁” です。その画数の多さにビビります。

メーカーさんのウェブサイトによると、あらゆる点で珪藻土壁を上回っているらしく、

優れた材料のようです。

存在は知っておりましたが、実際に使うのは初めてです。

上記の表を見ると価格が安いような事を書いてありますが、そこは??です。

安くはないです。

費用感で言うと、通常のビニールクロスの5倍以上、

普通の珪藻土壁と比べても材料費は高めだと思います。

しかし他の項目はおおむね納得できるもの。

つまりハイグレードで上質なヌリカベ材だという事ですね。

今回はプロの左官職人に施工を依頼。DIYではありません。

上質な材料をベテラン職人が塗る。材料も仕上がりもハイグレード。

しかし左官屋さんはみんな爺ちゃんだ。若い職人ってほとんど見かけません。

現代建築において、そもそもこういうヌリカベ仕上の工事現場がほとんど無いから、

若手職人が経験を積む場が無い・・・

技術継承が途絶えてしまう、もったいない話です・・・

プロだからあたりまえだけど、仕事が早くて上手い。

私もDIYサポートや自邸内装でヌリカベ経験があるので、それなりにコテヌリは出来ます。

が、レベルが違いますね。小僧が調子に乗ってすみませんでした。

白さ際立つ薩摩中霧島壁。

表面に薄っすら横ラインが入る、ソフトヘアライン仕上です。

寄ってみるとこんな感じ。

壁紙では決して得られない、立体的なテクスチャー。

いいモノ感あふれる内装仕上げであります。

耐震性能や断熱性能にしっかりとお金をかけてから、まだ余力があれば、

こういうところにお金をかけると空間の質がグッと高まります。

予算配分の優先順位としては上位ではないけれど、

住まいへの満足度がUPする要素です。

性能だけじゃなくて、人間の五感が感じる心地よさも大切にしたいところです。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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