“関原南の家”
屋根に太陽光パネルが載りました。
容量は6.56kW、一般住宅としては比較的大きめの発電量かと思います。
太陽光発電推進は国策という事もあり、弊社でも太陽光パネル設置事例がどんどん増えてきました。
家づくりの際に施主様の方から設置を要望されることも多く、
昨今の電気代高騰が後押しになっている気もします。
少し前までは「雪国だから太陽光発電は無理!」という雰囲気もあったけど、
最近は耐雪型の商品が出てきたり、諸条件が整いつつある感じです。
ちなみに自宅の屋根にも太陽光パネルが載っておりまして、
その容量は6.8kWと、このお宅と同程度の発電ボリュームです。
自宅を建てたのが2017年、当時の固定価格買取制度(FIT)の売電価格は30円/kW。
一年間の売電量(売電価格)の合計は 約6200kWh × 30円/kW = 18.6万円。
毎年、このくらいの現金が入ってきております。
建築時に先払いした太陽光パネル費用が少しずつ帰ってくるイメージですね。
当時、パネル代と設置工事費で200万円以上かかっているので、
10年~15年でようやく元が取れる・・・
しかし!!FITは10年で終わるんです。そういうルールなんです。
11年目からは売電価格が一気に安くなるんです。
今年の東北電力のFIT終了後買取単価は9円/kWですから、FIT期間中の1/3以下・・・
つまり、10年経ってFIT期間が終わると、電気は売っても二束三文になってしまうという事。
2024年現在の単価で言うと、買えば40円/kW、売っても9円/kW、そんな感覚。
ゆえにFIT期間終了後は、
発電した電気を売るんじゃなくて自分ちで消費した方が良いのではないか?
という発想になるんですね。
じゃあどうやって消費するの?
というところなんですが、
まぁアレですよ、“蓄電池” ですよ。概要は下記イメージの通り。
(パナソニックHPより拝借)
太陽光パネル単体だと、電力の自家消費って限度があります。
ほとんどの家庭では、電力消費が多い時間帯は夕方~翌朝にかけて。
つまり電気使うのは夜です夜。
あたりまえですけど、太陽光パネルは夜に発電できないから、夜は結局電気を買う事になり、
自家消費する電気はごく一部になってしまうと。。。
そこで蓄電池があれば、日中発電した電気を貯めておいて電力需要の多い夜間に使えるから、
経済的だという話です。
・・・
で、更にその先の話がありまして、それがブログの題名にある、“V2H” なのであります。
概要は下記イメージの通り。
(パナソニックHPより拝借)
端的に言うと、
太陽光パネル ~ 蓄電池 ~ 電気自動車 の3要素が連携できるシステム
の事を “V2H” と呼ぶんですね。
これであれば、電力の自家消費率をグッと高める事が出来て、購入する電気が最小限となります。
(パナソニックHPより拝借)
また、蓄電池に加え電気自動車があるという事は、
大容量のバッテリーがそこに存在するという事であり、
停電時でも屋内の生活家電を使えるという事です。
これは絶大な安心感。
(パナソニックHPより拝借)
ダラダラと説明しましたが、このような先進的なシステムである V2H(Vehicle to Home)を
“関原南の家” にて初採用する運びとなりました。
このシステム自体はとても高額であり、まだ一般的とは言い難いものなので、
初期費用の元が取れるか取れないかという点においては未知数です。
V2HとEVそれぞれに補助金制度があるので、そのあたりを活用すればあるいは・・・?
目指すはオフグリッド。
最終的には電力の自給自足が出来たらCo2排出が大幅に減って、
地球も人間もハッピーなんでしょうね。