上棟後、速やかに屋根の防水シートを施工。
風でシートが飛ばないように短冊状の板金で押えております。
その後、屋根板金を施工。タテヒラ葺というモノですね。
積雪荷重と滑り係数を計算して、
雪止金具の配置や取付金具ピッチを決めております。
また、雪止金具同士の間隔を広めにして、
将来的に太陽光パネルを無理なく施工できるように配慮も。
外周部の耐力面材施工。
タイガーEXハイパー。
可愛らしい虎のキャラクターが特徴的。
釘の施工状況チェック。設計担当者と現場監督が目視で全てチェックしております。
構造図を片手に、耐力壁or非耐力壁を確認したり、釘がメリコミ過ぎていないか、
ヘリ空き寸法が適切か、などを見て行きます。
そこには膨大の数の釘があり、間違いが一か所もないなんてことはまずありません。
しっかりと確認して問題があれば直す。この流れが重要。
この面材自体で気密を確保するのが新住協方式のボード気密工法。
より確実な気密ラインとするために面材の継手に気密テープを張ります。
続いて付加断熱材を施工。ネオマフォーム45mm厚。
窓まわりには木下地を取り付けて、
気密テープで隙間を塞いでからサッシを取り付けます。
タイベックシート施工 ~ 外壁下地木材施工 ~ 外部防水検査 ~
外壁の施工。
主たる外壁は逆角波のガルバリウム鋼板。
THEスタンダードな板金外壁です。
エントランス付近の外壁はウッドロングエコ仕上の杉板外壁です。
やはり人目に付きやすい部分は、
素材感や経年変化を楽しめる方が良いですよね。
壁内断熱材(HGW16k 105mm厚)充填 ~ 防湿シート施工 ~
天井断熱材施工。
セルローズファイバーを吹き込んでいきます。
天井面に不織布を張って、そこにホースを突っ込んで吹き込んでいく。
設計値は350mm厚。不織布がパンパンになるまで高密度に施工して頂きます。
下の写真、FIX窓の中に鋼製ブレースが見えていますね。
こういう設計をすると大工さんは窓枠との取り合いに苦労するのですが、
なかなかクールに納まっておりました。
木製の窓枠とスチールロッドが隙間なく見事に一体となっております。
継目もパテ跡も見えません!!
中静棟梁、流石です。ありがとうございます。
このあたりで気密測定を行います。
今回、設計者として正直に申し上げますと、
「気密を担保しやすい設計」とは言い難い部分があります。
屋根形状が複雑だったり、2階がオーバーハングしていたりと、
気密断熱ラインが普段より凸凹しておりまして・・・
シビアな敷地条件(北側斜線、道路斜線、建蔽率)をクリアするために仕方なく、
他を優先させて頂きました・・・
気密断熱工事の最中も中静棟梁は、気密化にあまり自信が無さそうでした。
「今回はC値0.1無理かもしれない・・・」
しかし、中間測定の結果はこの通り。
気密化に不利な要素が多い状況でしたが、見事にやってのけてくれました。
(別に0.2でも0.3でも悪くはないんですけど、なんかこう、現場の雰囲気が0.1なんですよね)
さすがです中静棟梁、ありがとうございます。
まぁあくまで中間測定の結果なので、
最後まで気を抜かずに進めて参ります。