地盤調査の結果は要地盤改良。
環境パイル工法による地盤改良工事を行います。
杉の間伐材を用いた環境負荷の低い工法。SDGsなヤツ。
こんな木でできた杭材、腐らないかと心配になりますが、
防腐防蟻処理により60年以上の耐久性があるという事ですので御安心ください。
ダイキョーの場合、地盤改良工事はこの工法と基本としております。
(諸条件により例外もあるけど)
住宅の地盤改良工事は “湿式柱状改良工法” が一般的なところ、
あえてこちらを選ぶ理由が色々とありまして。
たとえば今回は「低振動低騒音」というメリットが活きる事例ですね。
住宅密集地ゆえ、隣地隣家にかなり近接した建物配置となっていて、
地盤改良工事の振動騒音による影響が懸念されると。
しかし、環境パイル工法であれば、隣家への騒音も最小限で済みますし、
杭径が小さいため隣地構造物へ影響を与える事もありません。
施工側の都合ですが、密集地では地味なメリットです。
続いて基礎工事です。
一体打設ベタ基礎を作って行きます。
掘削 ~ 砕石敷均し ~
~ 防湿シート敷き ~
外型枠組立 ~ 鉄筋組立 ~ 配筋検査 ~
内型枠組立 ~ アンカーボルトセット ~ アンカーチェック ~
コンクリート打設。
スラブと立上りを同時に打設する “一体打設” です。
(一般的には2回に分けて打設する)
(少しコツが必要だから誰でもできるわけじゃない)
打継がないから構造的にも強く、白蟻が入る隙間もありません。
基礎の一体打設はメリットばかりです。
(基礎屋さんの技量によりますが)
養生期間を経て型枠解体。基礎コンクリート完成です。
上手に打設して頂きました。
いつもありがとうございます。
外部足場を組み立てて、ここからは大工工事です。
土台を敷いて、柱を立てて、梁を架けていきます。
クレーン車と大工達が連携して骨組みを組み立てていく感じ。
青空のもと、順調に建て方作業が進む。
少し暑いくらいの初夏の様相です。
昨今の極端な気候、春と秋が無くなってきた感がありますね。
現場には施主様から職人達へのお気遣いが。
冷たい飲み物に茶菓子、ゴミ箱まで・・・
ありがてぇ ありがてぇ
無事に屋根までかかり、一部の耐力面材の仮止めまで進みました。
祝上棟です。
Hさん、おめでとうございます。
木工事担当は中静棟梁。
いつもどおりのいい仕事、よろしく頼みます。