ダイキョーで使う床材はオイル仕上の無垢フローリングがほぼ全て。
(突板張や木目シート張の複合フローリングは極力使わない)
ある程度の厚みのある無垢材だったらうん十年と長きにわたって使える。
傷や汚れも削れば元通りになるし、なにより足ざわりが良い。
住宅の床はやはり無垢材であるべきだと思っています。
しかし、何をもって無垢フローリングというのか?定義は?
そんな観点で見ると、微妙な立ち位置の材料があります。
これ。左側のオーク無垢フローリング↓
同じように見えるこの二つには大きな違いは、断面を見るとよくわかる。
左側のものは表面に3~4ミリ厚の無垢材が貼ってあり、
その下は合板(ベニヤ)になっている。
純粋な無垢材ではないが寸法安定性に優れるので、
乾燥収縮による隙間などがほぼゼロ。
幅広品や無節品も比較的安価に入手できる。
こういう商品を一般に
“三層フローリング”とか“複層フローリング”と呼び、
一応、無垢フローリング扱いではある。
右側のものは純粋な無垢材。15ミリ厚の木の板。
どちらかと言うと、これが“無垢フローリング”の王道である。
これは多少の反りや収縮もある。天然木だからそれは仕方がない。
張りあがってしまえば断面は見えないわけなので、
どちらもオーク材の無垢フローリングだ。
見ても触っても、差を感じるのは困難。
しかし「純自然素材にこだわりたい」という方々にとって、
前者はニセモノで、後者はホンモノ、ということになろうかと思う。
私は自然素材原理主義者じゃないのでどちらもOKという考え方。
今までは王道フローリングをメインに使っていましたが、
前者は前者の良さがあるわけで。
それぞれの特徴を踏まえたうえで選べばよろしいかと。
結局、15ミリ厚の無垢フローリングを張る際の下地は構造用合板(ベニヤ)だし!!
ということで、
前者の三層フローリングも無垢材の仲間に入れてあげようと思います。
無垢材特有の隙間や反りが気になる人にもおススメです。
無垢フローリング?
2018.08.21 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士