大恭建興

現場の様子(栖吉町の家) その三

2022.12.02 / 家づくり

基礎断熱材の施工。

床下暖房を採用する場合、

基礎コンクリートの内側に断熱材を張る、“基礎内断熱工法” を基本としています。

立上部はポリスチレンフォーム3種の100mm厚、

スカート部は75mm厚を外周部から1.5m程の範囲に張っております。

そこそこ厚めの断熱仕様かと思いますが、

更に基礎の外側にも断熱材を張るという、より高性能な手法もあったりします。

過去に実践していたこともありつつ、

外張専用の防蟻断熱材がとても高価で、どうにもコストパフォーマンスがイマイチ良くない感もあり。

そんな経緯で、現在はこの断熱仕様に落ち着いております。

資金に余裕がある場合は基礎外断熱も併用もアリです。

ウクライナショックの影響であいかわらず構造用合板の高騰が続いております。

構造用合板による耐力壁は倍率も高く使い勝手が良いので便利なんですけど、

こうも合板の高騰が続くと、コスト面がしんどい。

無理のない範囲でスジカイ耐力壁を使っていきたいところです。

耐力壁や接合金物の施工が完了したら、第三者検査機関による構造検査です。

外部の検査員が現場に来て、構造要素が適切に施工されているかチェックしていきます。

耐震性に直結する重要な部分の確認ですね。

今回、敷地に対して建物をねじって(斜めにして)配置していて、その理由がこれ。

大きな窓を景色のいい方角へ向ける事で、山並みを望めるように計画しております。

このような大きな窓でもトリプルガラス樹脂窓なら断熱性&防露性も高く、冬も快適。

床下エアコンの暖気吹出口が窓下の床面にあり、

窓からのコールドドラフト対策や結露対策にもなっております。

外壁の透湿防水シートと下地木材が施工されたら、防水検査を受けます。

これも構造検査と同様に外部の検査員が現場へ入り、

各部の防水処理が適切かどうかをチェックしていきます。

雨漏りや、それによって建物が傷むのを防ぐためのモノですね。

構造と防水の検査が完了したら壁内断熱材を入れていきます。

高性能グラスウール16k 105mm厚。

これも値上の波が来ております・・・

屋根はセルローズファイバー断熱材をブローイング。300mm厚。

気密断熱工事が完了したら内部造作に入っていきます。

床は定番仕様のオーク無垢フローリングです。

大工工事は後半戦。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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