週末に見学会を控え、現場はバタバタとしております。
“弓町の家”がどんな家なのか、簡単に解説してみます。
まず特徴的なのは敷地の間口が狭く、かつ奥行がある、
とても細長い敷地であるところ。
色々なプランを考えましたが、やはり「抜け感」が重要だという施主様の意見。
私も同意。
細長い敷地だからこそ出来る視線や風が抜けるイメージを大切にしています。
玄関ドアを開けてから裏庭まで気持ちよく視線が抜ける↓
なるべく視覚的な「抜け感」を損なわないような工夫を各所に施しています。
家の中央にアイランドキッチンを設けた回遊性の高い間取りです。
(キッチンは既製品ですが、造作キッチン風仕立て)
一般的な木造在来工法の住宅だと、
地震による揺れに耐えるために耐力壁(スジカイ)を設けるんですが
平面が細長い間取りの場合、短辺方向に設置する耐力壁が自由なプランを妨げる。
細長い在来工法の家は耐力壁との戦いです。
邪魔にならない位置に耐力壁を設けるとか、鋼製ブレースを使うとか、
耐震性を確保するのに苦労します。
世の中には特殊な工法もあり、
木造ラーメン構造などを採用すれば耐力壁が無くても耐震構造となるので、
問題は解決します。
しかし、「特殊なモノ」はお金かかるし私の主義ではありません。
弓町の家は「木造在来工法の一般的なアプローチ」で
1.5m耐雪屋根で耐震等級2相当を確保しています。
暖房は定番の床下エアコンで家中ポカポカ。
見学会時に体感出来ないのが残念です。
保温性はダイキョー標準仕様でQ値1.3W/㎡・kクラス。
気密性はC値0.31cm2/㎡(完成時実測)といつも通りの高気密。
くどいようですが施主様DIYの珪藻土壁も見どころ。
素人でも頑張ればこんなに綺麗に出来る!!
他にも色々見どころあるので、ぜひご来場ください!!(要御予約)
今週末は見学会です
2017.10.05 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士