外壁に木材を用いた場合、
何かしらの保護塗装してあげると、木が長持ちします。
世の中には様々な木部保護塗料がありますが、
ダイキョーの場合は主に2パターンの使い分けをしています。
その① ウッドロングエコ
“塗料”とはちょっと違うもので、メーカーは“木材防護保持剤”と表現している。
完全に自然由来の成分で出来ているので、安全安心な保護材。
この商品は粉末状で、それを水に溶いて、木に塗る。もしくは木を漬込む。
水のような液体を木に塗っていく、不思議な感覚。
塗ってからしばらくすると、ウッドロングエコと木の成分が反応して、
黒っぽく変色していく。徐々に色が濃くなっていく感じ。
「色は選べるんですか?」と聞かれることもありますが、選べません。
また木の種類によってはあまり綺麗に仕上がらないこともある。
この塗料と相性が良いのは、“油分の少ない針葉樹”だと思う。
綺麗に色が出るし、染み込みもいい。
ダイキョー事務所の外壁は杉板にウッドロングエコを塗ったもの↓
一年程が経過し、良い色になってきた。
ウッドロングエコの魅力は何と言っても
“自然な風合い”
“自然な経年変化”
“比較的安価”
というところ。
塗膜も張らず、着色感が無いので、木そのものの風合いが出る。
経年すると自然なシルバーグレー色に変わっていくので、
色が剥がれ落ちた感も出にくい(これは好みもあるが)
軒も無いので雨が当たりやすい部分はシルバーグレー化が進んでいる↑
逆に雨が当たりにくい部分はまだ色が濃い。
こういう変化を楽しめる方にはおススメの木部仕上ですね。
次回は、木部保護方法 その② をご紹介しましょう。
杉板外壁+ウッドロングエコ
2017.04.21 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士