社長ブログ

日々の仕事のこと、現場のこと、そして、ときどき暮らしのこと。
家づくりの現場から感じたことを綴っています。
住まいづくりの裏側や、私たちの仕事への向き合い方も、
少し感じていただけたら嬉しいです。

2026.08.24
現場の様子(弓町の家2) その一

“弓町の家2”

長岡駅にほど近い、市街地での住宅新築計画です。

あたりまえの話なんですけど、

利便性の良い中心部の土地は価値が高いから、

敷地目一杯に建物を建てることが多いし、高層化する傾向にあります。

今回の敷地も例に漏れず、両隣に背の高い建物(高さ約10m)が境界線ギリギリまで迫ってきていて、

お世辞にも日照条件が良いとは言えない状況。

細長い敷地の長辺側両隣に絶壁が立ちはだかります。。。

 

ゆえに南側と北側からの日照はほぼ得られません。

開けているのは敷地西側と東側となります。

西側は道路なんですけど、駐車スペースが複数台必要という事でカーポートが建ち並び、

それにより1階の日当たりもイマイチ。

であれば、主たる団らんの場であるLDKは2階へ配置して採光を確保するのが定石です。

2階リビングプランとなるのは必然であります。

そしてこの敷地の強みは東側の水路。

日照と視覚的な解放感が得られるこの水路へ向けて2階を大きく開きます。

併せて西側にも開放することで東西方向への抜けが気持ちのいいプランとなりました。

構造、温熱、コスト、デザイン、維持管理、etc、

様々な要素をバランスさせるのが設計者の役割となりますが

このようなシビアな周辺環境の場合、設計者がたどる思考ルートと結果は似通う事が多い。

設計担当は佐藤君なんですけど、私がやっても似たような平面プランになるでしょう。きっと。

「周辺環境を熟慮すれば必然的に似たような形になる」という話ですね。

とは言え、基本骨格が似ていても 設計者の個性はあちこちに垣間見えます。

たとえば玄関ドアを開けると廊下を介して向こう側まで視線が抜ける構成。

「東西の抜け」というコンセプトをしっかりとこなしております。

2階床梁をリズミカルにあらわしにするのも佐藤君の得意技。

3Dパースには出てこないような細部へのこだわりで時に大工を困らせるのも個性か。

リビングと明確に切り分けられた使い勝手の良さそうなダイニングキッチン。

ダイキョーでは佐藤自邸を皮切りに、壁付キッチンの採用率が増えております。

「なんとなく対面キッチンが好み」という施主様も多いんですけど、

壁付キッチンもぜひ検討してみてください。

一番わかりやすい利点は “省スペース” であること。

LDKを一番広く使えるスタイルだから昨今のコンパクトな家と親和性が高く、間取りの自由度がUPします。

ちなみに今回は施主様によるセルフ地鎮祭としております。

ええ、そういうのもアリです。

必ずしも神社に依頼する必要はありません。

(神社に怒られるか・・・)

形式よりも気持ちが大切だと思います。

小幡 大樹
小幡 大樹
代表取締役社長・一級建築士