スタッフブログ

日々の仕事のこと、現場のこと、そして、ときどき暮らしのこと。
大恭建興のスタッフが、家づくりの現場から感じたことを綴っています。
住まいづくりの裏側や、私たちの仕事への向き合い方も、
少し感じていただけたら嬉しいです。

2018.04.18
外装材の耐久性①

住宅の外装材ってどのくらいの耐久性があるのでしょう。
「メンテフリーな外装材を採用したい」という御要望は常日頃から多々あり、
永遠のテーマです。
外装材選定で重要なのは
建築時の工事費用だけでなく入居後の修繕費用までを見越して、
トータルで費用の計画を立てること。

〇工事費用は150万円だけど15年毎に全面塗装(150万円)が必要な外装
〇工事費用は300万円だけど30年もつ外装

どちらもトータルで払う金額は同じ。こういう簡単な話。

実際、
どういう材料がどの程度の耐久性があるのか、みていきましょう。
まず定番の屋根材、ガルバリウム鋼板。

ガルバリウムと言っても様々な鋼板メーカーがあります。
カタログを見ると多種多様な事が書いてありますが、
材料保証の年数を見ると、各社共おおよそ同じ。
(保証と言ってもあくまで目安。免責事項が沢山!!)

月星GLカラー/セリオスプライム↓

ニスクカラーSGL↓

耐摩カラーSGL↓

少なくとも25年程度は穴が空いたりはしません、という雰囲気。
5~10年前のガルバリウム鋼板は10年~15年保証という商品が一般的でしたが
ここ最近、各メーカーとも保証年数が伸びてきています。
そんなに大きな技術革新は無いようなので
実績を積んできて高耐久なのが証明されてきたのか?
まぁ築後30年ぐらいはいけるんじゃないでしょうか。

次はグラスファイバーシングル。
ガラス繊維とアスファルトで出来たマットに天然石を吹付けたもので、
アメリカでは圧倒的なシェアと実績がある。

国内で流通しているものは30年保証というものが一般的。
石とガラスとアスファルトですからね。そりゃあ長持ちしそうだ。

ダイキョーで定番な屋根は上記二種。共通する特徴は・・・

軽量だから耐震面で有利
工事費用は安価
そこそこ長持ち(25年~30年)

と、良いことばかりの優れた屋根材ですね。
瓦やジンカリウムなどもっと高耐久な材料もありますが、
私としてはやはり「30年持てば十分」という気持ちがあります。

それは何故か・・・
屋根材の下地に張ってあるルーフィング(防水シート)が30年以上持つのか、
よくわからないから。

屋根の防水というものは屋根材の他に
ルーフィングと呼ばれる防水シートで成り立っています。
紫色のシートがルーフィング↓

これが硬化してひび割れたり切れたりすれば本来の防水性は期待できない。
雨漏りに繋がるわけです。
ルーフィングを張り変えるには結局屋根材も剥がさねばならない。
(カバーリング工法は別ですが)

実はこのルーフィングにもグレードがあって、
一般的な普及品には耐久性に関する記述は無い。
大手ルーフィングメーカーの商品をざっくりとグレード分けし、
カタログ記載の耐用年数をまとめると・・・

特上・・・~60年
上・・・・~30年
中・・・・不明
下・・・・不明

年数あくまで目安ですが
一般住宅に使われるものは中~下が多いと思う。
だから30年の耐久性を期待するならば上か特上にするべきでしょう。

材料の価格としては特上はメチャクチャ高い。
原価ベースで一軒当たり、
特上だと20万円、上だと5万円、中だと2.5万円、下だと1.5万円。
(ホントざっくりですが)
本当に60年間しっかり耐えうるならばトータルでは安いか・・・
でも60年後って自分は多分この世にいないし、
そんなに耐久性があるなんて信じられないので、
30年経ったら屋根材とルーフィングを
セットで葺き替えるのがベストだと思います。

同じような話が外壁についてもありますが、
また後日、更新します。

小幡 大樹
小幡 大樹
代表取締役社長・一級建築士

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