スタッフブログ

日々の仕事のこと、現場のこと、そして、ときどき暮らしのこと。
大恭建興のスタッフが、家づくりの現場から感じたことを綴っています。
住まいづくりの裏側や、私たちの仕事への向き合い方も、
少し感じていただけたら嬉しいです。

2017.01.25
現場の様子(西野の家) その七

リビングの大窓に採用することが多い、YKKAPのAPW331引違テラス窓。
日射取得を優先し複層ガラス仕様とするか、
保温性能を優先し真空トリプルガラス仕様とするか、
2択ですが、どちらのにしてもフレーム部の断熱性能は同じ。

Q1.0クラスの物件は(西野の家もそうです)
日射取得面以外のサッシをワングレード上のAPW430を採用するケースが多い。
そうすると、APW331フレームを使っているリビングの大窓だけ、
フレーム性能がワングレード下ということになる。

ダイキョーの事務所もAPW331引違テラス窓が入ってます。
複層ガラス、アルゴンガス無し、アルミスペーサー、
と、APW331の中では一番低いグレード。

外気温は0℃、屋内は室温20℃、湿度35%、という環境で
サーモカメラでパシャリ。
断熱が弱い下側フレームが青々と写る。
3.4℃って・・・レールと召し合せの交差部・・・
屋内のあらゆる部分の中で、ここが一番冷たくなるんです。
ちょっと屋内空気が乾燥気味だからか、結露は無い。

逆に言うと、、、
屋内の湿度が高くなってくると、ここが最初に結露するということ。
冬季でも日射があれば別ですが、夜間や曇天時に日射は無い。
そこで対策として、床下エアコンの通気スリットを窓下に設け、
床下から上がってくる暖気をサッシにぶつける。
気流と窓表面温度が上がることで結露防止となり、
更には窓からの冷気を相殺できるわけです。

もっとハイグレードな大窓もあります。
APW431大開口スライディング↓
U値1.0を下回り、気密も物凄く良い。
しかし価格が高い。
いや、内容を考えれば妥当な価格かも知れませんが、
APW331引違テラス窓と比較するとかなり高価。
また、トリプルガラス仕様しかないので(複層ガラス仕様は出来ない)
日射取得を重視したい場合はダメですね。

小幡 大樹
小幡 大樹
代表取締役社長・一級建築士