大恭建興

現場の様子(川崎の家2) その三

2021.10.21 / 家づくり

耐力面材の施工後、釘の施工状況確認。

その釘の総量が気になったので数えてみました。

この耐力面材1枚(910mm×3030mm)あたり125本ほどの釘を打つ必要があり、

このお宅で合計70枚ほど使う事になるので・・・

125本×70枚=8750本 !! を大工が現場で釘を打つわけです。

窓上窓下の準耐力壁も含めたら10000本という感じですね。凄い数だ・・・

人間が現場で施工するものですから、100点満点の施工は難しい。

なるべく100点満点になるように大工には頑張って頂きますが・・・

打ち忘れ、めり込み過多、縁空き不足、をチェックして問題のある個所は増し打ち等で是正します。

その後、継手を気密テープで処理。

建築時の気密性能というよりも、

中長期的な気密性能の維持に効果がある気がする。そんな工程。

続いて外壁付加断熱材の施工。ネオマフォーム45mm厚。

単位厚みあたりの断熱性能は最高峰のフェノールフォーム保温版です。

室内の温熱環境において、

壁の表面温度は体感温度に大きな影響を及ぼすのは皆さんご存じだと思います。

暖冷房時、「室温≒表面温度」となるほど快適なのですが、

外壁は外気温の影響を受けるので、「室温≒表面温度」とはならず、

表面温度は外気温側に寄ります。

(暖房時は室温より冷たく、冷房時は室温よりも暑くなる)

そこで!

外壁付加断熱を施すことで断熱性能が向上し、その表面温度がより室温に近くなり、

体感温度がUPして温熱面の満足度が高まります。

(同じ室温でもより暖かく感じるという事)

(正直、これの有無は超えられない壁的なモノを感じる。個人的感想。)

透湿防水シートと外壁下地木材の施工。

配管貫通部の防水処理。

ストレッチ系の防水テープを使用して、隙間なく。

窓まわりもしっかりと防水テープで処理。

防水検査も無事に合格。

基礎断熱材の施工。基礎の内側に断熱材を施工する基礎内断熱です。

PSF3種の100mm厚を専用接着剤で外周部に張り込みます。

床束との取り合いや断熱材の隙間などは、発泡ウレタン断熱材で埋めて、

出来る限り欠損を潰していきます。

壁内は高性能グラスウール16kの105mm厚を大工が隙間なく入れていきます。

このあと室内側に防湿シートを施工します。

天井断熱工法ということで、天井上に断熱材を施工。

小屋裏空間に人間が入り、上から断熱材を吹き込みます。

設計値はセルローズファイバー350mm厚。

事後沈下しても350mm厚が確保できるように、

実際は450mmくらいの厚みで施工します。

順調に工事進行中。

大工工事が終わり次第、内装工事に入ってきます。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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