スタッフブログ

日々の仕事のこと、現場のこと、そして、ときどき暮らしのこと。
大恭建興のスタッフが、家づくりの現場から感じたことを綴っています。
住まいづくりの裏側や、私たちの仕事への向き合い方も、
少し感じていただけたら嬉しいです。

2026.06.12
現場の様子(稲保の家3) その三

“稲保の家3”

上棟後の工事の流れをダイジェストで御紹介。

そろそろこういう現場ブログを私だけじゃなくて他のスタッフにもやって欲しいなぁと思うのですが、

誰もやってくれる気配はありません。

しばらくは私が書き続ける形になりそうです。はい。

・・・

外周部の間柱と窓下地を作ってから耐力面材を張っていきます。

タイガーEXハイパー。幅91cm×高さ300cm×厚さ9mmの板材です。

一枚当たりの重さは約20kg。

狭い足場の上で大判の重たい材料を張っていく、大工工事としては序盤の難儀な工程。

施工が完了したら設計担当者と現場担当者がその施工状況をチェックします。

耐力壁or非耐力壁の確認、釘の種類&間隔&ヘリ空き寸法&メリコミを目視確認。

NG箇所は是正してから次工程へ。

継手気密テープ処理 ~ サッシ取付 ~

一昔前はキワモノ扱いされた外壁付加断熱も一般的になってきました。

諸事情によりグラスウールのような繊維系断熱材は避けられがちで、

施工性の良い発泡プラスチック系断熱材を使っている現場をよく見かけます。

現状、ダイキョーのベストアンサーは、、、やはり発泡プラスチック系。ネオマフォームです。

高い断熱性能、雨濡OK、性能劣化もほぼゼロ、燃えない(不燃材)、etc。メリット多数。

デメリットは価格か??

ここにきてナフサショックによる値上がありましたが、

ライバルになり得るXPS(ポリスチレンフォーム)は40%の大幅値上となっているので、

むしろネオマ優位になった気がします。

透湿防水シート施工。

これもピンからキリまで多様な商品がありまして、

通常はデュポンのタイベックという商品を使うところ、

今回はグレードUPしてウルトのウートップハイムシールドとしました。

その寿命について取り沙汰される透湿防水シート。

この商品は明らかに分厚くて丈夫そうな雰囲気でして、

メーカーによると80年相当の高耐久を確認しているとか。

国内で流通している透湿防水シートとしては最高級品ですね。

窓まわりに張る防水テープも通常のアクリル系ブチル系ではなく、

同メーカーのユラソールという専用品を使用。

テープの基材はポリエチレンということなので通常品と大差ないように思いますが、、、

どうなのでしょうか。

サッシまわりは防水上の弱点なので、

木下地との間に防水シートを挟み込んで補強します。

下面はデュポンのフラッシングシート、三面交差部はストレッチガードを使用。

雨水侵入があっても木材が濡れないようにすることで躯体の耐久性が高まります。

基礎断熱にはXPS(ポリスチレンフォーム)を使用。

建築界隈でナフサショックによる影響を一番受けているのがこれでしょう。

前述のとおり価格は40%UP。供給不安は快方に向かっておりますが、、、

先々、価格が下がるのは考えにくいので代替品を検討する余地ありです。

壁内断熱材は高性能グラスウール。

コスパに優れたスタンダードな繊維系断熱材です。

遮音材としての役割もあり、屋内~屋外の音が伝わりにくくなります。

雨音や車両の通過音など、外部騒音が室内に入ってくるのを軽減できるイメージです。

ダイキョーの場合は外壁と屋根(天井)の断熱材に繊維系断熱材を使っておりまして、

住み始めた施主様から「屋外の音が聞こえない!」「屋内が静か!」というお声をいただきます。

繊維系断熱材の地味で見えにくいメリットですね。

最近の住宅は屋根が板金仕上というケースが圧倒的に多いので、

雨やアラレの音が室内に響きがち。

外壁同様、

屋根(天井)断熱に繊維系断熱材であるセルローズファイバー分厚く施工することで、

その騒音を軽減できます。

また、

繊維系断熱材は石油由来の商品ではないので、

今回のような騒動があっても影響を受けにくいとも言えます。

2021年のウッドショック時は外国産木材が大きく高騰したため、

国産材回帰の動きがありました。

同様にナフサショックによるプラスチック高騰が、

繊維系断熱材の積極利用に繋がるかも知れません。

小幡 大樹
小幡 大樹
代表取締役社長・一級建築士