すでに上棟している “中島の家4”
現場ブログの進捗が遅いと施主様に叱られそうです・・・
着工から上棟までダイジェストで御紹介しましょう。
環境パイル工法による地盤改良工事からスタート。
φ150mm程度の防腐防蟻処理された木製パイル↓
地盤改良工事完了後、遣り方。
基礎コンクリートの位置や高さを示す仮設物であります。
これを基準に基礎工事を進めます。
定番の床下エアコン向けの地中梁方式のベタ基礎です。
掘削 ~ 砕石敷均し ~ 断熱材敷き ~ 鉄筋組立 ~ 鉄筋検査 ~
スラブを区画する基礎梁は地中に納まり、
立上りは最小限で済むので開放的な床下空間となります。
D16といった太い鉄筋が密に入る、ゴッツイ基礎梁。
型枠組立 ~ アンカーボルトセット ~ アンカーボルトチェック ~
続いて生コンクリート打設したいところですが、
この時点で12月中頃。ここで雪が降り積もります。
ブルーシートで覆っても完璧な養生は難しいし、
型枠や鉄筋の間に雪が入り込むと取り除くのは容易ではない。
当然ですが、そんな状態でコンクリート打設するのはマズイので、
温水を吹き出すことが出来る高圧洗浄の登場。
コンクリート打設前に雪を溶かして、溜まった水はポンプで排水。
スラブと立上りの生コンを同時に打設する一体打設。
コンクリートの打継(隙間的な)がないのでシロアリリスクを低減出来ます。
また、冬季は低温ゆえにコンクリート強度が発現しにくいので、
温度補正といって、通常よりも高強度のコンクリートを用います。
+3N/mm2で33N/mm2にワンランクUP。
12月後半ともなると夜の冷え込みも厳しく、天気予報だとこの日の夜は氷点下になる様子。
生コンって打設直後は水分がたっぷりで、低温にさらされるとそれが凍ってしまいます。
“凍害”と呼ばれるもので、コンクリ表面が荒れたり、構造強度が不足したり、好ましい状態ではありません。
(温度補正とは別の話。初期硬化時の凍害防止は大切です。)
ダイキョーではそのような状況にならないように、
厳寒期のコンクリート工事は仮設テントで加温養生をしております。
外気温は夕方には0℃、深夜には氷点下になりました。
テント内では石油ストーブを一晩中焚いて、10℃程度をキープ。
現場担当は社長は一晩現場に泊まり込み。火の番という事で。
冬場の基礎工事をマジメに行うと、結構大変なんです。
年末年始を挟み、型枠解体。
苦労のかいもあり、基礎コンクリートはいいあんばいに仕上がりました。
天気予報とにらめっこしながら、晴れ間を見計らって、土台敷き ~ 建て方作業 。
基礎内部の雪は屋根をかけてから排雪して、ジェットヒーターで乾かします。
年始から荒天続きでしたが、
建て方作業時はほとんど降らなかった!!
施主様の日頃の良き行いのお陰です。
青空のもと、無事に屋根までかかりました。祝上棟。
屋根の防水シートまで無事に施工出来ました。
とりあえず雨はしのげます。
大工工事が本格的にスタート。
平沢棟梁、よろしく頼みます。